白川静『孔子伝』

手元に一冊の古い本があります。 『孔子伝』 白川静 著     中公叢書 昭和47年11月20日発行 40年前に亡き父が当時史学科の学生だった私に買ってくれたものです。 父は、あまり本を読まない人でした。 でも、時折自分チョイスで本の虫だった私に本を買ってきてくれることがありました 小学3年くらいの時に 3段組で総ルビの『次郎物語』 難しくて読めず、中学生になってから再トライして読破しました。 少年漫画とSFにはまっていた小学校高学年の頃 何故か少女雑誌 ミステリーやSFもよく買ってきてくれました。 おみやげは本なら喜ぶ子でしたので。 それも中学になってからはあまりなかったので、久しぶりにもらった本がこれでした。 何故孔子? 当時孔子なんて古臭いとしか思えなかった生意気盛りの私には興味が持てるタイトルではなく、そのうち読もうと積ん読本の中へ 以来40年すっかり忘れていました。 それを思い出したのが最近の漢字ブームで浮上した白川静氏を読みだしてから。 「あれ?ウチにあったのコレじゃないのか?」 改めて引っ張り出してみると一度も読まれないまま年をとった本がそこにありました。 父はどんな思いでこれを買ってきてくれたんだろう。 実は父は私が史学科に行くのに賛成ではありませんでした。 私の母校は英語が有名なところでしたので英文科へ行って欲しいと思っていたのです。 自分に学…

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台風が来る!

関東地方は強い台風15号の影響を受けて風雨が強まりつつあります。 この文が皆様の目に触れる頃には北へ行っちゃってるかもですが(^^ゞ で、どこにも出られない 当然ネタもない 昨日読んだ本の話をします。 「杉浦日向子の江戸塾ー笑いと遊びの巻」 杉浦日向子の江戸塾 笑いと遊びの巻 (PHP文庫)PHP研究所 杉浦 日向子 Amazonアソシエイト by まあいろいろな分野の方との対談集なのですが、その中で杉浦日向子さんが34才で隠居をした、というくだりがありました。 34才…普通だったらやっと一人前の年です。それで隠居!! 結果として46歳で亡くなったのだから正しい選択だったわけですが、その時点ではそれも分からないわけで、大した思いきりだと思いました。 ひるがえってみれば… その年に隠居に踏み切れるだけの「仕事」をしたと思えたからの思いきりだったわけで、他人がどうこうでなく、自分が納得できるというのがすごい!! もっとも葛飾北斎なんかは90才で死ぬときもまだまだと言い続けて逝ったわけですからこれも人それぞれなんでしょうが 齢60近くなっても未練、惑い、後悔に日々チクチク苛まれている身としてはなんとも羨ましい境地でありました。 江戸物がお好きな方にはおすすめです。

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